第37回 人工知能学会全国大会に参加してきました!
2023年6月6日(火)~2023年6月9日(金)に熊本で開催された人工知能学会全国大会にて、ワイズロジックの社員1名がポスター発表を行いました。
「物体検知を用いた乳幼児突然死症候群の対策と検証」
発表情報
発表日時:2023年6月9日(金) 09:00 〜 10:40 X会場 (展示ホールB)
発表番号:[4Xin1-34]
タイトル:物体検知を用いた乳幼児突然死症候群の対策と検証
著者:〇橋本 雄次1、寺西 健一1 (1.株式会社ワイズロジック)
概要
乳幼児突然死症候群(SIDS)は予兆も既往歴もない乳幼児が死に至る病気であり、令和3年には81人が亡くなっている。
要因として、SIDSはうつぶせ寝や毛布が顔を覆うことによって体に熱がこもるという報告があるが、実際に24時間見続けることは困難である。
そこで本研究では、顔に毛布がかかり体に熱がこもる可能性を考慮し、寝ている乳幼児の顔に毛布がかかった瞬間を検知する方法を検証した。
方法
本研究では、顔検出に物体検知アルゴリズムを使用し、寝ている乳幼児(人形)の検知率を算出した。
この検出率の変化をスコア化することで状態の変化をリアルタイムに検出した。
結果・考察
状態変化から1秒以内であれば, 変化スコアが比較的高値となることを確認した。
リアルタイムを状態変化から1秒未満と定義した場合、この手法は有用と考える。
学会参加の感想
多くの方々に興味を持って頂き、熱心に聞いてもらえました。
その際に、「有用な内容だ」「ここまでできているなら早くプロダクト化してほしい」など
嬉しい意見もあり、この発表の有用性を再認識しました。
しかし、状況ごとの精度およびハード面などの課題は多いので慎重に検証する必要があると感じています。
今後について
昨今、AI(人工知能)の技術がますます盛り上がっていると感じます。
LLM(大規模言語モデル)、生成AIなど新しい技術が次々に利用されていますので、
常にキャッチアップできるように研鑽を積んでいく考えです。
今後は、社会に役立つAIを用いたプロダクトを提供できるように全社で取り組んでいきたいと考えております。